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新時代の​国内トップフォーミュラ​

国内トップフォーミュラの歴史

日本のトップフォーミュラ選手権は、1973年に全日本 F2000選手権として歴史にその一歩を刻みました。その後、全日本 F2選手権、全日本 F3000選手権、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン、全日本スーパーフ ォーミュラ選手権と変遷を繰り返しながらも、日本国内でトップフォーミュラでのチャンピオンシップが開催されてきました。

往年のF2000選手権のレースシーン

持続可能なレースの必要性

この間、日本そして世界のモータースポーツを取り巻く環境は大きく変化しました。地球環境保護のため、化石燃料依存からの脱却、クリーンエネルギーへの転換が急務とされています。

このような社会背景のもと、自動車レースは、化石燃料を大量に燃やして爆音をあげて走り回る、持続可能性に逆行する前時代的な競技との批判が世界中で高まっています。

また、日本国内においては若者の皆さんの「車離れ」が指摘される状況も、日本におけるモータースポーツの発展への逆風となっています。

モータースポーツを愛する私どもとしましては、このような困難を克服し、日本国内にモータースポーツ文化を醸成させたいと考えております。

Japan Formula-Xはこのような理念のもと、2021年に「新時代の持続可能なフォーミュラカーレース」として誕生しました。

白熱のバトルと持続可能性の両立
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フォーミュラ&内燃機関へのこだわり

軽量でこそのフォーミュラカー

環境に優しいレースならばEVレースでもよいでしょう。実際、フォーミュラE世界選手権はシリーズとして着実に成長しています。

しかしながら、私どもは従来のフォーミュラカーレースの魅力を可能な限り継承することをも目標としております。

レースで速く走ることに特化したフォーミュラカーは、速く走るのに不要なものは一切取り払った、非常にストイックな車といえます。

速く走るのに最も大きな障害となるのは「重量」です。ですから、フォーミュラカーにはタイヤを覆うカバーもなければ、ドライバーを覆う屋根も付いていないのです。

私どもがEVレースカーを選択しなかった最大の理由は、完全EV化すると巨大なバッテリーを積むためにどうしても車重が増してしまうことでした。

これではフォーミュラカーの一番の強みである、軽量さゆえのキビキビ曲がるコーナリング特性が失われてしまいます。

ボディ全体がカウルで覆われたGTカー

内燃機関は日本自動車産業の宝

また、内燃機関を継続して使用することにもこだわっています。これには大きく2つの理由があります。

第一に、日本の自動車メーカーの内燃機関に関する技術は世界一の水準を誇ります。レース活動を通じて持続可能な内燃機関を開発し、その技術を市販車に応用することで、国内の自動車産業の発展に寄与したいのです。

第二に、音と匂いです。激しいバトルやスピード感だけでなく、内燃機関(エンジン)が発生する爆音、そしてサーキットに漂う焦げたオイルの匂い。これらが相まって自動車レースの魅力を作り上げるのです。

内燃機関は世界に誇る日本の技術
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100%カーボンニュートラルなPUへ

2030年 完全脱炭素化へ

パワーユニット(PU)の脱炭素化を段階的に進め、2030年までに100%カーボンニュートラルなPUを実現します。

現行のPUレギュレーションでは、1.6リッターV型6気筒ターボエンジンに、ガソリンにバイオエタノールを30%混合した「E30燃料」を使用となっています。

2023年にはバイオエタノールの配合率を40%まで高めた「E40燃料」を採用します。

2024年には「E50燃料」を採用。また、バイオエタノール高率配合によるパワーダウンを補うために、エネルギー回生システムKersを搭載したハイブリッドPUを導入します。

このKersはF1ではすでに10年以上使用されているシステムで、ブレーキング時に発生する巨大な運動エネルギーを電気として回生するものです。

なお、やはりF1で採用されている熱エネルギー回生システムは、開発費用が高騰する懸念と、市販車への技術応用が現実的ではないことから、採用を見送りました。

現行のPU(1.6リッターV6ターボ)

画期的な「E fuel」燃料で社会に貢献

そして、2030年には100%カーボンニュートラルな燃料である「E fuel」を導入します。「E fuel」は炭素循環が完全にニュートラルな、エンジンからのCO2排出が大気中のCO2を増やさない燃料で、現在F1とアララコ社が共同で開発しています。

この「E fuel」は、世界中で走っているほとんどのガソリン車にも使用できるものになるということなので、早期の市販車への応用の実現に貢献するためにも、Formula-Xでも積極的に採用することとしました。

また、PU周り以外の分野の持続可能性、例えばタイヤの再生原料使用なども検討しています。今後も新しいアイディアを取り入れ、持続可能かつエキサイティングなレースを提供できるよう前進して参ります。

どうぞご期待ください。

カーボンニュートラル燃料「E fuel」(イメージ)
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モータースポーツをみんなのものに

性別や年齢に関係なく楽しもう

従来のモータースポーツは、Indy Carシリーズの元ドライバー、モニカ・パトリックという例外はあるものの、トップドライバーは男性ばかり。

観戦スタンドはタバコの煙がモクモクと立ちこめ、子供がレース観戦する環境としては決して良好なものではありませんでした。

しかし、時代は変わりましたし、変わらなければならないでしょう。モータースポーツをみんなが楽しめるものにしましょう!

思い思いにレース観戦を楽しむ観客

女性ドライバーの育成

Japan Formula-Xでは女性ドライバーの育成に力を入れています。もちろん実力が伴わなければシートを獲得させるわけにはいきませんが、実力のある女性ドライバーには積極的にシートを提供します。

2022年はレギュラードライバーは鮎原こずえ(Attack Number One)の1名のみですが、水原勇気がMizushima X-Prixのリザーブドライバーを務めており、来年以降のレギュー昇格が期待されています。

将来的には当シリーズからF1女性ドライバーを輩出する。そんな夢をみなさんで追いかけましょう!

初の予選2位に喜ぶ鮎原こずえ(Rd.5 熊本X-Prix)

子供たちにモータースポーツの魅力を

一人でも多くの子供たちにモータースポーツの魅力を知ってもらい、将来F1で優勝するようなドライバーになってくれたら、いやF1チャンピオンになってくれたら。これも大きな夢ですが、ぜひ実現さたい目標です。

まずは子供たちにモータースポーツのファンになってもらうために、レース週末に様々なキッズ向けイベントを開催しています。

Kidsカートチャレンジ(有料・要現地予約)」では、安全性の高い特製カートでグランプリコース走行を体験できます。憧れのFormula-Xドライバーになった気分が味わえるでしょう。

Kids特別ピットウォーク(無料・予約不要)」は、通常のピットウォークとは別枠で、小学生以下のお子様とその保護者の方のみが参加できます。通常のピットウォークも無料ですが時間帯によっては混雑することございますので、お子様連れの方はぜひ「Kids特別ピットウォーク」をご利用ください。タイミングがよければ、憧れのドライバーと記念撮影ができるかも。

Kidsカートチャレンジのワンシーン

ご家族連れで気軽にレース観戦

お子様連れのファミリー向けに、通常料金よりも割安な「ファミリーシート」をご用意しています。

ファミリーシートは飲食料販売ブース・トイレに近い場所にお席を用意しています。周辺環境抜群のファミリーシートで、ゆったりとレース観戦を満喫してください。

子供トイレ、授乳室、ベビーカー置き場などを全サーキットに設置しています。また、保護者の方がレース観戦をしている間に乳幼児をお預かりする託児室(有料・要事前予約)もございます。

ファミリーシートに限らず、場内全面禁煙です。喫煙は所定の喫煙所でのみ可能です。喫煙所以外の場所で喫煙された場合、係員がお声がけさせていただきますので、予めご了承ください。

家族連れで賑わうレース後のサーキットウォーク
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